2022年2月21日(月)
*出生前検査についてはこれまで35歳以上という年齢制限がありましたが、日本医学会の委員会は18日に、検査の対象となる妊婦の年齢制限をなくすこ
とを決めたという新聞報道がありました。認定された施設ではなく、費用も安く手続きも簡単な認定外施設で検査を受ける人が増えてきて、より多くの
人が認定施設で検査を受けられるようにするためというのが年齢制限をなくす狙いの一つとありましたが、はたしてうまくいくのでしょうか。検査を受
ける妊婦さんがむしろ増えてしまうのではないでしょうか。とても心配です。これからは母子手帳などを受け取る自治体窓口などで学会の運営委員会が
つくるチラシを配る。ホームページでも検査の存在や内容などを周知する。
検査を推奨するわけではなく、検査を受けるかどうか「自己決定」するための判断材料を提供する、というのが趣旨だそうですが、陽性が確定したケー
スの9割は中絶を選んでいるという事実もあります。「障害児」をつくらない、つくらせない、そんなふうに思えてならないニュースでした。