2023年2月25日(土)

*体調をくずし、コラムを書くのも久しぶりです。先日の新聞に内閣府による「障害者に関する世論調査」の結果が出ていました。それによると、障害を理由とした差別や偏見があると思うかと尋ねると、「ある」「ある程度ある」との回答が88.5%に達したとありました。共生社会づくりを目指す障害者差別解消法が16年に施行され、21年に東京パラリンピックが開催された中で、障害者への理解が依然十分に広がっていない姿が浮かび上がりました。そんな社会で、もし「障害者」と呼ばれる車いすユーザーが多数派で、健常者と言われる人が少数派の世界があったら――。そんな設定の世界を体験し、世の中で何が「障害」を生んでいるかを知る「バリアフルレストラン」というプログラムの紹介がありました。その仮想社会の電車やお店には椅子がありません。室内の天井も低いです。このプログラムの参加者たちはこの逆転の世界を経験するわけですが「車いす」多数派、「二足歩行」少数派になったらどうなるのでしょう。このバリアフルレストランは各地で実施できるよう自治体や企業などでの研修に普及中だそうです。真の意味での「共生」の気づきにつながればいいですね。