ウクライナ知的障害者の家族の証言

インクルージョン・ヨーロッパが、ウクライナの知的障害者団体に状況を聞き取り、ウェブに公開しました。
「私は夜、枕に顔を押し当て叫ぶ ~ロシアのウクライナ侵攻から1カ月、知的障害者の家族の証言集~」と題されたそれは、元・きょうされん国際交流アドバイザー上野博氏が翻訳されたものを日本障害者協議会(JD)が提供したものです。

上野氏のことばを転載します。

証言集の翻訳にあたり

 インクルージョン・ヨーロッパ(Inclusion Europe)は、知的障害者や家族団体のヨーロッパ・ネットワークで、ヨーロッパ39カ国の78団体が加盟しています。ウクライナからは、全ウクライナ知的障害者NGO連合(All-Ukrainian NGO Coalition for Persons with Intellectual Disability)がメンバーとなっています。
 
 インクルージョン・ヨーロッパは、ロシアのウクライナ侵攻後、全ウクライナ知的障害者NGO連合のメンバーと、電話、Eメール、メッセージアプリで直接連絡を取り、状況はどうか、必要なものは何か、等聞き取りました。接続の不安定さ、ウクライナメンバーの危険な状態等により、聞き取りは困難を極めましたが、ウクライナ全土から多くのメンバーが応えてくれました。
 
 インクルージョン・ヨーロッパは、ウクライナの障害のある人たち、家族が日々直面している悲惨で深刻な状況を、世界の人たちと共有するために、「私は夜、枕に顔を押し当て叫ぶ」と題する、知的障害のある人の家族の証言集として公開しました。
 
 突然平穏な日々を奪われ、砲撃や爆撃により命が脅かされる中、障害のある家族をいかに守るか、苦悩する家族、特に母親たちの悲鳴が聞こえます。国内のより安全な地域や、国外に避難したくても、環境の変化や移動の負担に耐えられない障害のある人と家族、特別な移動手段や付き添うボランティアの不足で、動くことができない障害のある人と家族がたくさん取り残されています。
 一方、破壊が進む街に留まり、これらの家族に食料、水、医薬品等必要物資を届けようと苦闘する支援者たちの姿があります。
 
 長文のため一部割愛も考えましたが、どの声も切実で、とても割愛することはできませんでした。関心のある個所をご一読いただき、人々の状況を想像し、共有していただければ幸いです。

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