2021年11月12日(金)

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*瀬戸内寂聴さんが他界されたというニュースで今日の新聞はいっぱいでした。私が瀬戸内晴美に出会ったのは確か「美は乱調にあり」、伊藤野枝を描いた作品に魅せられました。出家されてからの作品はあまり読んではいませんが、戦争や原発に反対する運動もなさっていて、99歳まで、目いっぱいご自分に正直にやってこられた方だなあと思います。あちらの世界で今頃はステーキにワインでも飲まれて楽しくおしゃべりをしているのでしょう。月1回程度の新聞の連載も楽しみにしていたのに残念です。そしてやっぱり悲しいです。

 パンダが大好きで、上野よりたくさんいる和歌山県のアドベンチャーワールドに度々出かけている車いすの女性が友人のひとりにいます。そのアドベンチャーワールドのことが数日前の小学生新聞に載っていました。4年前から始めた障害のある子どもとその家族を、営業が終わった後の動物園や水族館に招待する「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」を今年はより多くの人が参加できるように、祝日の午前10時から午後5時までとし、4213人の親子が来園したそうです。確かに気兼ねなしにゆっくり回れたと思いますが、この企画の実行委員長でもある副園長さんは「私たちの最終目標はこのような『特別な日』がなくてもいい社会にすること。周りの目がもっと優しくなるよう、理解を広めていきたい」とおっしゃったそうです。その通りです。