2021年4月20日(火)

*NPO法人「クッキープロジェクト」は「まぜこぜ」という思いで、その運営を続けていますが、今日の新聞で「ごちゃ混ぜ」の可能性という見出しに思わず目が行ってしまいました。「名作に学ぶ住まいの未来」という連載ものに「シェア金沢」が紹介されていました。実は何年か前に視察をしたところで、「ごちゃ混ぜ」を合言葉に高齢者や大学生、障害者や子どもたちがいっしょに暮している小さなまちです。入居者が同じ世代や似た背景に偏らないようにと考えられているのです。確かにかつてのニュータウンに代表されるように、一つの層に集中したまちは人の入れ替わりがスムーズに進みません。このシェア金沢では住人にそれぞれ役割があり、例えば、敷地内の売店では、高齢者施設の入居者がボランティアで店番をする。テナントに入る店のオリジナル商品を作る障害者がいる。学生向け住宅は、月30時間のボランティア活動が入居条件になっているなど、自分ができる事をやりながら、自分も手伝ってもらうという仕組みになっています。運営は「佛子園」という社会福祉法人で、建築デザイン的にも評価が高く、グッドデザイン賞やいしかわ景観大賞などを受賞しています。2014年の開業なのでもう6年余り経ちましたが、機会があればもう一度訪ねたいまちです。

http://share-kanazawa.com/